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【徹底解説】少額資金から始める積立投資(つみたてとうし)ガイド

2018年12月19日

【徹底解説】少額資金から始める積立投資(つみたてとうし)ガイド

この記事では、比較的少額な資金(月々100円~10000円程度)で始めることができる「積立投資(つみたてとうし)」の様々なサービスについてわかりやすく解説しています。

投資の基本はもちろん「安値で買って高値で売る」ですよね。

しかし「安値がいつで幾らなのか?」「高値はいつで幾らなのか?」は高度な専門知識や分析力や相場観を持つ専門の投資家の人たちですらなかわからないともいわれています。

ましてや投資経験の浅い投資初心者なら価格の上下変動に動揺してしまってあれこれ迷っている間に、買い時や利益確定そして損切りなどのタイミングを逃してしまい、最終的に大切な投資金や投資意欲を無くして投資から撤退(=退場)となってしまう人さえいます。

うさぴょん
そういえば、株のトレードで価格が急落したとき「まだまだ下がるのでは?」と怖くなって結局買えなかったことがあるよ…
逆に値が上がり続けているときは「ここが天井圏の最高値(さいたかね)かも?」と不安になって買えなかったりもしますよね
かめじろう

また忙しいサラリーマンの方が時間をやりくりして投資に取り組んでも、株価の値動きや評価額に一喜一憂して仕事中も相場が気になってしまい、肝心の本業が疎か(おろそか)になっては本末転倒といえるでしょう。

そんな買い時や売り時を見極めるのが難しい投資初心者の方や普段仕事などが忙しくてじっくり投資に取り組む時間がなかなか取れないサラリーマンの方などにおすすめとされる投資スタイルが「積立投資(つみたてとうし)」なのです。

うさぴょん
なるほど、これならあわてん坊で小心者のボクでもできそうだな
相場の上げ下げに一喜一憂せずにじっくり取り組むことが大切ですよ
かめじろう

積立投資とは?

「積立投資(つみたてとうし)」は毎月決まった額や口数で同じ銘柄を買い付けていき、価格変動リスクを抑える投資法です。特に毎月定額で買い続ける「積立投資(つみたてとうし)」は乱高下する相場に有利といわれています。

一括(集中)投資の場合、買値より上昇していないと利益は出せませんが、価格が変動する銘柄を同じ額だけ買い続ける「ドル・コスト平均法」(後述)による「積立投資(つみたてとうし)」なら、価格が安いときは自動的に多く投資し、高いときは少なく投資することになります。

結果的に下落局面で口数を稼いだ後で相場がある程度まで回復すれば、スタート時の価格まで戻っていなくても利益を出すことが可能となります。

この「積立投資(つみたてとうし)」は稼ぎ時の下落局面でやめてしまっては意味がないので含み損が出ている時期にはあえて口座をチェックしないのが長く続けるコツといわれています。

しかし相場局面によっては(例えば銘柄の価格が長期にわたって下降トレンドが継続し価格が反転しない場合)投資成果が期待できないことがあります。

いうまでもありませんがどのような投資方法にもリスクがありますので自分のリスク許容度を把握することが大切です。

積立投資がおすすめな人のタイプは?

 

どんなタイプの人たちが「積立投資(つみたてとうし)」を始めているのでしょうか?

  • 少額から将来に備えた資産作りを始めたい人
  • 投資を始めてみたいけれど購入のタイミングがわからない人
  • 仕事が忙しくて投資に取り組む時間が取れない人

少額から将来に備えた資産作りを始めたい人

これから将来に備えて資産形成を始めようとする若い世代の方がまとまった投資資金を準備することは難しいでしょう。

月々の給与やボーナスから無理のない範囲で少額から投資できる「積立投資(つみたてとうし)」はまさにこのような世代にピッタリの投資方法といえます。

投資を始めてみたいけれど購入・売却のタイミングがわからない人

チャート分析やファンダメンタルズ(経済・財政状況)分析などの投資に最低限必要な基礎知識や投資経験・相場観など全くない人がいきなり取引を始めてもどのタイミングでエントリーすればわからずやみくもに購入してしまうことになります。

そして価格の急激な変動で大きな含み損がでたりすると冷静な判断ができなくなったり、逆に含み益が出始めた時でもどのように利益確定すればいいのかもわからない場合がほとんどです。

このような方でも「積立投資(つみたてとうし)」によってゆっくりですが確実に資産形成を実施することができます。(もちろん「積立投資(つみたてとうし)」の仕組みや投資商品への最低限の知識やリスクについては学ぶ必要があります)

仕事が忙しくて投資に取り組む時間が取れない人

忙しいサラリーマンの方が時間をやりくりして投資に取り組んでも、銘柄選びや相場分析などは大変な作業となりますし、株価の値動きや評価額に一喜一憂して仕事中も相場が気になってしまい、肝心の本業に集中できなく可能性もあります。

そのような方でも「積立投資(つみたてとうし)」ならば投資にかける時間を大幅に減らして、その分貴重な自由時間を趣味や家族サービスの時間に充てることができるでしょう。

積立投資のおすすめ手法「ドル・コスト平均法」

ドル・コスト平均法の仕組みとは?

「積立投資(つみたてとうし)」は価格が安いときは自動的に多く投資し、価格が高いときには少なく投資することになるため、結果的に平均購入単価を抑えることができます。

このような投資手法は「ドル・コスト平均法」と呼ばれ、定期的に一定額を購入することで平均購入単価(コスト)が平準化でき、結果的にリスクの低減が期待されます。

図解「ドル・コスト平均法」

上のグラフをご覧ください。仮に3月~5月まで1口1万円の投資信託が表のように3月8000円→4月16000円→5月4000円へ変動したと仮定します。

次に1万円ずつ定額で積み立てた場合(=「ドル・コスト平均法」)と1口ずつ積み立てた場合の平均購入額を計算してみます。

このケースでは1万円ずつ積み立てた場合は1口当たり約6857円で購入でき、1口ずつ積み立てた場合は1口当たり約9333円となり、定額で積み立てた場合(=「ドル・コスト平均法」)の方が低コストで投資信託を購入できたことになります。

このように、定期的に定額で投資商品を買い付ける「ドル・コスト平均法」は短期間の値動きの影響を少なくして基準価格が高いときには少なく、安いときには多く買うことができるので、着実に資産形成を進めることができる有利な投資方法といわれています。

うさぴょん
へー、一見同じようにみえるのに「ドル・コスト平均法」のほうが安く買えるんだなあ
一定額を投資し続けて「基準価格が高いときには少なく、安いときには多く買う」というのがミソですね
かめじろう

ドル・コスト平均法のメリットは?

  • 価格上昇・下落の局面をあまり気にせずにスタートできる
  • 日々の価格変動に一喜一憂する必要が無いので日常忙しい人でも無理なく投資ができる
  • 購入単価を平準化できるので、高値づかみを回避できる

ドル・コスト平均法のデメリットは?

  • 手数料が発生する金融商品では毎月買付コストがかかり、一度に買付をするより割高になる可能性がある
  • 下落が続き、回復の見込みがない銘柄では、損失の先送りになる可能性がある
  • 右肩上がりで長期的に相場が上昇する局面では一括(集中)投資よりもリターン面で不利になるケースがある

ドル・コスト平均法のおさらい

このように一般的に有利な投資方法といわれている「ドル・コスト平均法」ですが、場合によっては「一括(集中)投資」や「手数料」などで不利な面があるともいわれています。

しかし一方で「積立投資(つみたてとうし)」は比較的少額資金でスタートすることができることや価格下落のストレス・相場判断の時間に追われることなどが激減するなどのメリットがあり、着実に資産形成を進めることが可能な投資方法ですので、投資家それぞれの予算・投資スタイル・リスク許容額などを総合的に検討したうえで投資方法を決定することが大切といえます。



最新の積立投資サービスと「分散投資」について

最新の「積立投資(つみたてとうし)」の種類について

ここまで「積立投資(つみたてとうし)」とその投資手法である「ドル・コスト平均法」について理解を深めて、メリットやデメリットなども確認してきましたが、実際に「積立投資(つみたてとうし)」を始める場合どのような投資商品に月々どれくらいの投資金額を準備すればよいのでしょうか?

一昔前は「積立投資(つみたてとうし)」といえば「投資信託」「株(るいとう)」「純金積立」などが有名でしたが、最近ではその他にも「仮想通貨(ビットコイン他)」「FX(外国為替)」など最新の投資商品や長期間有利な非課税制度が設けられた「iDeCo(イデコ)」「つみたてNISA」などの投資制度で「積立投資(つみたてとうし)」することが可能となりました。

資産形成のもう一つの王道手法「分散投資(ぶんさんとうし)」

「積立投資(つみたてとうし)」を始める時に参考にしたいのが資産形成のもう一つの王道手法「分散投資(ぶんさんとうし)」です。
(ちなみに「積立投資(つみたてとうし)」も長期的に「時間的分散」を行っていると言えます)

最新の投資理論によると、安定とリターン(利益)の両方を狙うためには異なる値動きをする複数の資産に分散して(分けて)投資を行う「分散投資(ぶんさんとうし)」を選ぶことが最善とされています。

うさぴょん
そういえば分散投資の説明で「すべてのタマゴを1つのカゴに盛るな」という格言を聞いたことがあるなあ
それはタマゴを1つのカゴに入れているとそのカゴを落としたときは全部のタマゴが一度に割れてしまいますが、複数のカゴに分けておけば、1つのタマゴを落としても他のタマゴは無事で済むということで、いわゆる「リスク分散」の考え方を表した格言ですね
かめじろう
これはノーベル経済学賞を受賞したアメリカの経済学者、ハリー・マーコウィッツが提唱した「現代ポートフォリオ理論」というファイナンス(金融)理論です。~投資家は複数の性質の異なる資産に分散投資する(これを「ポートフォリオを組む」といいます)ことによって、投資のリスクを減らして収益を得ることができる~
このことを証明しています。

逆に一つの投資商品や銘柄に投資対象を絞り込む「集中投資」はハイリスクハイリターンになってしまい、いわば投資がギャンブル状態(投機)になってしまいます。

このようなリスクをできるだけ防ぐには、異なる値動きをする資産に分散して投資(=「分散投資(ぶんさんとうし)」)することでリスクを軽減して安定的な資産形成を行うことが期待できます。

少額資金で始められる「積立投資(つみたてとうし)」サービス比較一覧表

最低投資金額(月々) 投資商品 主な取扱い業者
積み株 1000円~ 米国株30銘柄 ONE TAP BUY
ワンコイン投信積立 100円~ 国内外投資信託 SBI証券松井証券マネックス証券
岡三オンライン証券楽天証券
プチ株積立※1 500円~ 日本株式 カブドットコム証券
純金積立 1000円~ 純金、プラチナ、銀など SBI証券マネックス証券楽天証券
ロボアドバイザー積立 1万円~ 国内外ETF、投資信託 WealthNavi※2、THEO※2
おつり(積立)投資 5円~※3 国内外ETF トラノコ
マネーハッチ(専用クレカポイントの自動売買積立投資) 還元率1% 国内外のETF(上場投資信託) インヴァスト証券
iDeCo(イデコ) 5000円~ 投資信託、定期預金、保険 各金融機関(銀行、証券会社→マネックス証券松井証券SBI証券 個人型確定拠出年金など)
つみたてNISA 100円~ 株式、投資信託 各金融機関(銀行、証券会社→松井証券マネックス証券楽天証券SBI証券など)

※1…一般的な株式累積積立(るいとう)は最低1万円から
※2…投資開始時に最低10万円以上必要
※3…固定利用料が月額300円(税込)必要



「投信積立」「株式積立」「純金積立」で少額資金投資に適したネット証券比較

「投信積立」「株式積立」「純金積立」などの積立投資を実際に行う場合はネット証券で口座を開設して始めるのがよいとされています。

なぜネット証券が支持されているのでしょうか?

ネット証券のメリット

  • 投資商品のラインアップが豊富なこと
  • 最低投資額が低く設定されていること(ネット証券=100円~、大手証券会社=1000円~)
  • 積立条件がいろいろ設定されていること(毎月・毎週・毎日)
  • ネットツール(PCやスマホのサイト、アプリなど)の使い勝手が良いこと
  • 口座開設が簡単でスピーディーなこと

などが挙げられます。

うさぴょん
なるほど、ネット証券が便利なのはわかったけれどネット証券にも色々あるよね?どこがいいのかなあ?
自分にあうネット証券を選ぶために特徴を比較してみましたので参考にするとよいですよ
かめじろう

「投信積立」「株式積立」「純金積立」投資向けネット証券比較

楽天証券
SBI証券 マネックス証券 松井証券 カブドットコム証券
投信積立商品数 2412本以上 2466本以上 1044本以上 300本以上 953本以上
投信積立最低投資額 100円~ 100円~ 100円~ 100円~ 500円~
投信積立頻度 毎月 毎日・毎週・毎月他 毎月 毎日・毎週・毎月他 毎月
プチ株積立 ○(月500円~)
純金積立 ○(月1000円~) ○(月1000円~) ○(月1000円~)
ロボアド投資※ ○(楽ラップ ○(WealthNavi、
THEO(テオ))
○(MSV LIFE
)△(マネックスアドバイザー
△(投信工房
その他サービス 「楽天ポイント」で投信購入可 「Tポイント」で投信購入可

※ロボアド(ロボアドバイザー)投資:○は全自動ロボアド、△は助言型ロボアド

「積立投資(つみたてとうし)」と「分散投資(ぶんさんとうし)」を組み合わせる投資方法

「積立投資(つみたてとうし)」はそれだけでも長期的な「時間的分散」を実施し「ドル・コスト平均法」で平均購入単価(コスト)の平準化が図れる効果的な資産形成方法ですが、「分散投資(ぶんさんとうし)」も併せて行うことで更に安定的な資産形成が期待できます。

例えば

  • 「投資信託積立」で日本株式+外国株式+債券など国内外の資産に分散投資(ぶんさんとうし)する
  • 金融系の積立「株式、投資信託、外貨など」+コモディティ(商品)系の積立「金、プラチナ、※仮想通貨など」とで分散投資(ぶんさんとうし)する

などの投資方法が考えられます。

いずれにせよ「積立投資(つみたてとうし)」を始める前には、投資家それぞれの予算・投資スタイル・リスク許容額・投資経験などを総合的に検討したうえで投資スタイルを決定することが大切となりますが、比較的少額な資金(月々100円~10000円程度)で始めることができる「積立投資(つみたてとうし)」ならば、無理のない範囲で実際に色々試しながら投資について慣れて知識・経験を積むことができるのでその点でも有効といえるでしょう。

※仮想通貨は「通貨」という名称がついていることから金融系の投資商品と思われがちですが、現状では本来の次世代通貨としての役割は果たしておらず、デジタルコモディティ(デジタル商品)のような性質の投資商品として考えることが主流となりつつあります。

積立投資(つみたてとうし)まとめ


「積立投資(つみたてとうし)」をはじめとして「ドル・コスト平均法」「分散投資」少額資金で始められる「積立投資(つみたてとうし)」サービスなどについてザッとまとめさせていただきましたがいかがでしたでしょうか?

うさぴょん
思ったより少額で積立投資ができるんだな。これならぼくでもチャレンジできそうだ
そうですね。無理のない範囲で興味のある投資先から始めてみるのもいいかもしれませんね
かめじろう

「平成」の時代を振り返ってみても30年余りの間に、日本では「バブル崩壊」「ITバブル」「東日本大震災」など、またグローバル(世界的)にみると「アジア通貨危機」「サブプライムローン問題」「リーマンショック」「ギリシア危機」など経済的に大きな荒波を何度も経験しています。

しかしこのような状況下でも様々な資産に「分散投資(ぶんさんとうし)」をして、かつ長期的に「積立投資(つみたてとうし)」をすることによって、相場が大きく下落するときのリスクを一定程度吸収しながら割安なコストで追加投資を継続して景気の回復とともに資産価値を増やしていくことが可能となります。

しかも現在は比較的少額な資金(月々100円~10000円程度)で国内外の株式・債券・外貨・コモディティはもちろんのこと近年注目を集めている仮想通貨に至るまで、ありとあらゆる種類の投資が低コストでしかもネットやスマホ(スマートフォン)などのデジタルツールを通じて手軽にトライ(お試し)できる時代となっています。

また最近よく耳にするAI(人工知能)も投資の分野ではすでに浸透していて幅広く活用されています。

少額資金で始められる「積立投資(つみたてとうし)」サービス比較一覧表で紹介した「ロボアドバイザー投資」は最適な資産配分や金融商品の選定・売買・資産構成の見直し(リバランス)などに至るまで、AI(人工知能)+FinTech(金融テクノロジー)を最大限に活用して自動で行ってくれる最新の資産運用サービスですし、AI(人工知能)の最先端技術である「ディープラーニング」を活用して銘柄選択する投資信託も登場しています。

いずれにせよ投資の世界においては「焦らずゆっくり資産を形成していく」ことが一番大切なことだといわれていますので、低コストで飛躍的に便利になった様々な投資サービスをじっくり比較・検討した上で無理のない範囲で一歩一歩着実に資産形成を実現させてください。

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