AI(人工知能)の個人投資家向けサービス「ロボアド投資」とは?
AI(人工知能)の個人投資家向けサービス「ロボアド投資」
AI(人工知能)を用いた投資の流れは急速に個人投資家向けのサービスにも及んできていますが、現在最も進んでいるサービスがロボアド投資(ロボアドバイザー投資)と呼ばれるものです。
ロボアド投資とはAI(人工知能)が個人投資家に最適なポートフォリオ(=金融商品の組み合わせ)を提案して実際の運用まで行なってくれるサービスのことです。
例えば「低いリスクで比較的安全に運用を始めたい個人投資家の場合なら『株式40%(ハイリスク)、債券60%(ローリスク)』のポートフォリオを提案したり、またある程度リスクを取ることができる個人投資家へは『株式60%、債券40%』といった提案をロボアドバイザーが行ってくれます。
そしてロボアドバイザーが提案するポートフォリオにOKを出せば、そのポートフォリオの組み合わせになるようにロボアドバイザーが金融商品を自動的に売買しながら最適な資産状況になるように自動的に運用してくれるのです。
しかしロボアドバイザーを利用すれば、投資知識や経験が少なくてもAI(人工知能)に資産運用をお任せできます。
このようにロボアドバイザー(=AI(人工知能))を活用することでこれまで「難しい」「怖い」「面倒くさい」と思っていた投資に対してスムーズに慣れていくことができますし、個人投資家自身の投資力成長も期待できます。
更にはいきなり独力で投資を始めるより運用成績が向上する可能性も高まるでしょう。
おまかせ型(投資一任型)ロボアド投資について
ロボアド投資、中でも一般的なおまかせ型(投資一任型)のロボアド投資とは、個人投資家の資産運用において最適な資産配分はもちろんのこと金融商品の選定・売買・リバランス(資産構成の見直し)などに至るまで、AI(人工知能)・FinTech(金融テクノロジー)を最大限に活用して自動で行ってくれる最新の資産運用サービスのことです。
ロボアド投資は投資家一人一人の年令・収入や投資スタンスなど様々なデータを基に個人に合った最適な金融商品の組み合わせ(ポートフォリオ)を提案してくれます。
更には世界中のマーケット動向を調査・分析し、今後の経済見通しを推測して資産配分割合を適切にリバランス(資産構成の見直し)して運用をトータルサポートしてくれますので、投資の手間がほぼ無くロボアドバイザーにお任せで資産運用が可能になります。
また、投資において損失に対する恐れや焦りなどに左右されて合理的な行動がとれない「心理的な壁」は、資産運用に失敗する大きな要因のひとつといわれていますが、資産運用を自動化するロボアドバイザーを活用することで、心理的な壁に邪魔されることなく、適切な資産配分の維持や積立投資の継続といった合理的な資産運用することが可能になることがロボアドバイザーの最大のメリットとなります。
一方でロボアド投資には、最低投資金額1万円~、手数料1%以下で利用できるものが次々と登場しており、手軽に低コストで最新の金融テクノロジーを利用できることが大きな魅力となっています。
このように投資一任型のロボアド投資は、投資にかける「時間と手間をほぼゼロ」にできますし、比較的低コストで最新テクノロジーのAI(人工知能)を利用できることから、投資を始めたいけれどどんな金融商品を選べばいいのかよくわからない「投資初心者」の方や投資経験・知識が豊富でも仕事などで「忙しくて投資にかける時間がなかなかとれない」方向けの最先端の投資スタイルとして今注目を浴びているサービスなのです。
また現時点では(2018年3月)ロボアドバイザーの口座と税制優遇のあるNISA口座・つみたてNISA口座・iDeCo(イデコ)口座などを連動させることはできませんので、それらとの口座とは別のロボアドバイザー口座で新たに資産運用することになります。
おまかせ型(投資一任型)ロボアド積立投資のメリット・デメリットまとめ
メリット
- ロボアドバイザー専用の人工知能(AI)に資産運用を任せっぱなしにできる
- ロボアドバイザーがユーザーに併せた運用先を決めてくれるので自分で金融商品を選ぶ必要がない
- リバランス(資産配分の最適化)を自動で行ってくれる
デメリット
- 利用手数料などのトータルコストは1%前後となっていて低コストのインデックスファンドなどに比べるとやや高めになる
- NISA口座・つみたてNISA口座・iDeCo(イデコ)口座などとは連動できない
おまかせ型(投資一任型)ロボアド投資 サービス比較一覧表
サービス名 | THEO +docomo |
ON COMPASS (オン コンパス) |
楽ラップ |
---|---|---|---|
運営会社 | 株式会社NTTドコモ | マネックス証券 | 楽天証券 |
初回最少投資額 | 1万円 | 1000円 | 10万円 |
自動積立 | ○ | ○ | ○ |
積立額 | 月1万円~ | 月1000円~ | 月1万円~ |
投資対象 | 米国ETF最大 30銘柄以上 |
国内外ETFを 運用する投信 |
国内投資信託15本 |
継続利用で手数料割引 | ○ | × | × |
運用パターン | 231通り | 8通り | 9通り |
ポートフォリオの見直し | 月に1回 | 3か月に1回 | 3か月に1回 |
おまかせ型(投資一任型)ロボアド投資 詳細スペック徹底比較
・最大30種類以上のETFを組み合わせて231通りの中からユーザーに適したポートフォリオを提案
・資産運用ニーズを3つに分類「グロース(※株式メイン)、インカム(※債券メイン)、インフレヘッジ(※商品・不動産)」して、投資家のニーズに併せてポートフォリオの組み合わせ比率を自動で変化させることで独自の分散投資を実施
・マネックス・セゾン・バンガード投資顧問がロボアドバイザーを活用して投資一任運用を行う新しい資産運用・管理(ラップ)サービス
・「積立運用」だけでなく、まとまった資金を少しずつ取り崩しながらお金の寿命を伸ばす「取崩し運用」、「積立ててから取崩す運用」の3つの計画タイプを選択可能
・フィンテックベンチャーのFinatextと共同開発したロボアドバイザーがユーザーに最適な運用コースを提案
・コストとリターンのバランスを考慮しながら為替変動リスクのコントロールを実施
(米ドルなどの外貨建て資産の円ベースでの価値の変動の影響を減らすために、為替ヘッジありのファンドを一部活用)
まとめ
ロボアドバイザーは基本的に「AI(人工知能)」を活用した投資サービスですが、一言でロボアドバイザーと言っても各社でこだわっている部分が異っており様々な特徴あるサービスを提供しています。
また投資金額・投資対象などベーシックなスペックだけではなくアプリ・ブラウザの操作画面や使い勝手なども全く異なってきますので、まずは各社の無料診断を試してみて自分の投資スタイルにフィットしたロボアドバイザーを選ぶようにしてみてください。
»THEO+docomo(無料診断あり)
※もっとも広く分散投資できる
»ON COMPASS(オン コンパス)(無料体験あり)
※独自の金融工学に基づいてリスクを徹底管理
»楽ラップ
※下落ショック軽減機能有り