山一証券の経営破綻から24日でちょうど20年が経過し、日本株市場では長期投資が報われる素地が整ってきた。足元の株高によって株式投資の長期パフォーマンスが現金を明確に上回り、株価の過度な割高さも修正された。個人投資家の間では目先の株価に一喜一憂せず、積み立て投資で長期の資産形成をめざす動きが広がっている。
日経経済新聞電子版より抜粋(2017年11月24日)
上記の記事をはじめ2018年1月より「つみたてNISA」がスタートしたこともあり、ここ最近「積立投資」に注目が集まっています。
「積立投資」は価格が安いときは自動的に多く投資し、価格が高いときには少なく投資することになるため、結果的に平均購入単価を抑えることができます。
このような投資手法は「ドル・コスト平均法」と呼ばれ、定期的に一定額を購入することで平均購入単価(コスト)が平準化でき、結果的にリスクの低減が期待されます。
積立が可能な投資商品には主に「投資信託」「るいとう(株式累積投資)」「純金(銀、プラチナ)積立」「外貨MMF」などがあります。
それぞれ金融商品の特徴は異なりますが積立に関する基本的な考え方はいずれも同じです。
さらに最近ではフィンテック(金融+ITの融合)を活用した「ロボアドバイザー」「おつり投資」「積立FX」「仮想通貨」などでも自動積立が可能な金融サービスが次々と提供されています。
積立投資とは?
投資の基本が「安値で買って高値で売る」ということは周知の事実でしょう。しかし安値がいつで幾らなのか?高値はいつで幾らなのか?はプロの投資家でも振り返ってみないとなかなかわからないといわれています。ましてや初心者の投資家ならば価格の上下変動に動揺してしまって買い時や利益確定そして損切りなどのタイミングをあれこれ迷っている間に逃してしまい、最終的に大切な投資金や投資意欲を無くしてしまうことが多々あるようです。
そんな初心者の投資家や日々投資情報を分析する時間が取れない忙しい方などにおすすめなのが「積立投資」です。積立投資は毎月決まった額で同じ銘柄を買い付けていき、価格変動リスクを抑える投資法です。毎月定額で買い続ける積立投資は下落相場や乱高下する前に始めると有利になってきます。一括(集中)投資の場合、買値より上昇していないと利益は出せませんが、価格が変動する銘柄を同じ額だけ買い続ける積立投資なら、価格が安いときは自動的に多く投資し、高いときは少なく投資することになります。結果的に下落局面で口数を稼いだ後で相場がある程度まで回復すれば、スタート時の価格まで戻っていなくても利益を出すことが可能となります。
この積立投資は稼ぎ時の下落局面でやめてしまっては意味がないので含み損が出ている時期にはあえて口座をチェックしないのが長く続けるコツといわれています。しかし相場局面によっては(例えば銘柄の価格が長期にわたって下降トレンドが継続し価格が反転しない場合)投資成果が期待できないことがあります。いうまでもありませんがどのような投資方法にもリスクがありますので自分のリスク許容度を把握することが大切です。
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